ロゴ作成にはクリップスタジオがオススメ!

ロゴ12

自前でロゴを作成したくても、どのようなソフトを使用するのが良いかわからない人もいるでしょう。そんな人には、クリップスタジオをオススメします。

なぜなら、このソフトがあれば簡単に凝ったロゴを作成することができるからです。

しかも操作は簡単なので、ロゴ作りが初めての人にもぴったりです。そこで今回は、クリップスタジオの概要や具体的なロゴの作り方について紹介します。

ロゴ入りのボタンを作成するメリットとデメリット

クリップスタジオとは?

クリップスタジオとは、セルシスが開発したペイントソフトのことです。略して「クリスタ」と呼ぶ人もいます。クリップスタジオにはいくつかのシリーズがありますが、ロゴ作成に使われるのはクリップスタジオペイントになります。

Windows版とmacOS版とiPad版があり、公式ホームページからは30日間無料(iPad版は6か月間無料)で使用できる体験版がダウンロードできます。日本語版以外にも英語版や中国語版など各言語のバージョンがあり、世界中のクリエイターが使っています。

グラフィックソフトウェアの分野ではナンバーワンのシェアを誇っていて、イラストSNSでも一番使われているソフトです。また、世界ナンバーワンシェアのペンタブレットや大手メーカーのパソコンのハンドルソフトにもなっています。

イラストレーターや漫画家やプロダクションなどプロの現場でも多く使われ、50以上の大学や専門学校の授業でも活用されています。よって、大変信頼性の高いソフトだと言えるでしょう。

クリップスタジオにはどんな特徴があるの?

画像編集ソフトの中には出来上がりが若干不自然なものもありますが、クリップスタジオは線の描きやすさや美しさによって自然な描写が可能です。筆圧の感知が高度であるため、手書きのような筆圧に応じた描き味を再現できます。

また、線のブレを補正してくれたり描き始めと描き終わりに強弱を付けてくれるので、初心者でもスムーズに線を描けます。

ペンやブラシも設定できる

ペンやブラシを細かく設定できるので、線の強弱以外にも手書き感を出したり素材の感じを出せたりもします。他には、筆圧の強弱によって不透明度を変えるという設定も選べます。それに加えて、画像を線で記録しているベクターレイヤーは拡大・縮小しても絵が荒くならないので、描画の後からでも線の修正ができます。

自分でペンやブラシの設定をするのが面倒な人は、セルシスや他のユーザーが作った数千の素材をクリップスタジオから入手できるので、すぐにイメージ通りの作品が作れます。

幅広表現が可能

表現も様々なものがあり、水彩画のようなタッチや油絵のようなタッチやアニメ塗りなどたくさんの塗り方の中から選べます。設定ができる範囲も幅広く、ブラシの先端の形や紙の質感、線のフチなどが変えられます。作り出せる色も多く、一般的なカラーサークルやカラースライダー以外にもカラーセットや6種類のカラー系パレットからも調色できます。

特にパレットを使うことで、任意のカラーセットを作れたり中間色や近似色を簡単に見つけ出せたりもします。精密な画像を作りたい場合は対称定規やパース定規、同心円定規や放射線定規など各種定規が揃っているので正確な描画が可能です。

また、何度も描き直して納得がいくまで作品を作りたい場合は、元の画像を保存したままで明るさや色相、レベル補正などを繰り返せます。

クリップスタジオの使い方

ロゴを作る場合にレタリングで文字をデザインする方法もあります。しかし、ゴシック体や明朝体などの一般的な字をそのままデザインしてもあまり面白みが無いので、クリップスタジオなどのペイントソフトを使って表現豊かなロゴを作ってみましょう。

まず基本的な機能として、画面の一番左にツールパレットというものがあります。その中にテキストツールがあり、テキストを入力して確定するとテキストレイヤーができます。このテキストレイヤーを選択することで、いろいろなカスタマイズが可能になります。

テキストを選択するとサブパレットツールが出てくるので、文字の大きさや文字の間の間隔、文字の向きなどが変えられます。さらに、この中にはフォントというアイコンもあるので、これを選ぶことでフォントを変更できます。

フォントはデフォルトの物だけではなく、自分でインストールしたフォントも選択できます。文字にフチを付ける場合は、レイヤープロパティで設定します。フチの太さや色などをいろいろと調整してみましょう。文字に単色ではない色を塗りたい時は、まずはレイヤーを変更します。

テキストレイヤーからラスターレイヤーに変えることで、文字が画像扱いになり複雑な色を塗ることができます。ただし、ラスターレイヤーにするとテキストツールで変更できなくなるので、フォントなどが変えられなくなってしまいます。

さらに透明ピクセルをロックして色を塗ると、文字の色だけを変えられます。不透明度を低くして色を重ねることで淡い色合いにしたり、グラデーションのアイコンを選択して文字の上をドラッグすると、塗った色にグラデーションを掛けることが可能です。

他には、フィルターのぼかし機能で文字をぼかしたり、袋文字機能で文字のフチだけを残すこともできます。面白い機能として文字の中に画像を読み込むこともできるので、文字の中に好きな写真を入れるとユニークなロゴになるでしょう。

クリップスタジオでロゴを作ってみよう!

例えばゴシック体を用いても、クリップスタジオならばそこから太字や斜め文字、文字の色や方向などを簡単に変えられます。文字のフチの色を別色にするのも自由自在です。さらに、フチの太さまで変更できます。作った文字の配置を変えて、四角や丸など背景の画像を作ったら、あっという間に簡単なロゴの完成です。

もっと凝ったロゴも作れます。例えば、一文字ずつ設定を変えることも出来るので、各文字のフォントや大きさや位置を変えることで多彩な表現が可能です。1つのロゴの中のフォントは統一すべきだと思う人もいるかもしれませんが、似ているようで若干違うフォントもあるので、そういったフォントを組み合わせるとデザインの破綻をせずに表現豊かなロゴが作れます。

さらに、文字の周りに好きな定規を使って線を描けば動きのあるデザインができます。さらに手を加えたいのであれば、メッシュ変形で編集することで文字を曲げる加工をするのも面白いでしょう。このメッシュ変形は頂点に沿って変形するので、頂点の数を増やすとより滑らかに曲げられます。

他にはデフォルトで画像が入っているので、そういった画像をスタンプすると文字の周りを装飾することが可能です。ある程度手を加えたところで、バランスを見て調整をします。空白が大きすぎるのであれば文字を太く大きくしたり、それぞれの文字を集めることでまとまりを持たせることができます。

まだ何か欲しいのであれば文字にフチを付けたり、文字の周りの線をコピーしたり削除したりして調整してみると良いでしょう。